髪質改善について2
多くのやり方がある髪質改善・・・
今、主流となっているものに少し触れていきます。
酸熱系トリートメント
カルボン酸、グレオキスル酸などの強酸と、高温のストレートアイロンで行うもの
コーティング系トリートメント
強力なコーティング剤を高温のストレートアイロンで張り付けていくもの
この2つが主流だと思う。
この2つの共通点は、高温のストレートアイロンで仕上げるという事。
そして何故かクセが治るという認識が、一般の方に広まっているという事。不思議です・・・
これたのメニューにとやかく言うつもりは、まったくありません。
ただここで、溝口の経験からの認識をお伝えしたいと思います。
髪は内部温度が160°以上になると、タンパク質変性、熱変性をおこす。
イメージとしては、髪の内部が炭化する感じ(水分。脂質が抜けて硬くなる)
次に髪に適正なPHは4.5~5.5の等電点と言われる弱酸性。
あまりに酸性に傾きすぎると、過剰な収れん作用をおこし、かえって髪を傷める。
雑巾を物凄い力で、ギューっと絞り上げる感じです。
最後に、これたに使われている薬剤成分、技法を見ても、クセが伸びる根拠が見当たらないという事。
確かに、その時に見た目は本当にツヤツヤになります。コーティング剤など駆使し、
ストレートアイロンで仕上げるのだから、当然と言えば当然です。
ただ髪にはかなりの負担がかかっており、この施術を数回繰り返した髪のダメージは、計り知れないと思います。
現にこれらの施術を数回やり、ダメージで何ともならなくなった髪を、「何とかしてほしい」
と言って、私のサロンに来店される新規の方も少なくない。
こういった場合、殆どのケースで切らなければ難しいのです。
タンパク質変性・熱変性を起こしている、また強酸により過収れんを起こしている髪は、
内部が硬くなっており、栄養が入らない。
皆さん一般の方はプロではないので、何が正しい事なのか?が解りづらいと思います。
多くの美容師さんだって知らないのですから・・・
それでも正しい情報と知識をキャッチしてほしいと、強くそう思います。