アルカリと過酸化水素
ヘアカラー、パーマにはアルカリと過酸化水素が使われています。
簡単に表すと、この様になります。
(ヘアカラー)
1剤 色素・アルカリ
2剤 過酸化水素
(パーマ)※ストレートパーマも含む
1剤 還元剤・アルカリ
2剤 過酸化水素(一部ブロム酸)
ごく一部パーマの2剤にブロム酸を使用するものもありますが、多くの場合アルカリと過酸化水素が必要不可欠
となります。ただ、この両方が本当に頭皮・髪によくないのです・・・
アルカリの力は、ヘアカラーやパーマ後、まだ数時間は働いており、ダメージを進行させています。
過酸化水素に至っては、一回の施術で半年間以上、頭皮と髪に残留し、残留した過酸化水素は活性酸素へと変わります。
美容に敏感な方なら、これを聞いただけでも怖くなると思います。
だからこそ、ヘアカラーやパーマといった施術をするときは
「ただ色味を出す」
「ただカールやウェーブをつける」
だけでなく、これらに対する処理をしなくてはいけないのです。
アルカリに関しては「完全にアツカリの力を止める処理」が必要ですし、
過酸化水素に関しては、その日に「分解・除去」する施術が必要です。
また、アルカリを使うわけですから、PHを等電点(4.5~5.5の弱酸性)まで下げる処理も必要。
これらの事を考えず、ヘアカラーやパーマの施術後にいくらシステムトリートメントをしても、殆ど無意味です。
本来であればヘアカラーやパーマの前に栄養補給をして、極力ダメージさせないという事が大切なのですから。
こういった事に関しても、これらの知識を把握し、実践できる美容師さんと出逢う事が大切です。
見た目だけを追いかけても、本当の美しさは手に入らないのです・・・・