髪質改善について2

2021.3.13
 

多くのやり方がある髪質改善・・・

今、主流となっているものに少し触れていきます。

 

酸熱系トリートメント

カルボン酸、グレオキスル酸などの強酸と、高温のストレートアイロンで行うもの

 

コーティング系トリートメント

強力なコーティング剤を高温のストレートアイロンで張り付けていくもの

 

この2つが主流だと思う。

この2つの共通点は、高温のストレートアイロンで仕上げるという事。

そして何故かクセが治るという認識が、一般の方に広まっているという事。不思議です・・・

 

これたのメニューにとやかく言うつもりは、まったくありません。

ただここで、溝口の経験からの認識をお伝えしたいと思います。

 

髪は内部温度が160°以上になると、タンパク質変性、熱変性をおこす。

イメージとしては、髪の内部が炭化する感じ(水分。脂質が抜けて硬くなる)

 

次に髪に適正なPHは4.5~5.5の等電点と言われる弱酸性。

あまりに酸性に傾きすぎると、過剰な収れん作用をおこし、かえって髪を傷める。

雑巾を物凄い力で、ギューっと絞り上げる感じです。

 

最後に、これたに使われている薬剤成分、技法を見ても、クセが伸びる根拠が見当たらないという事。

 

確かに、その時に見た目は本当にツヤツヤになります。コーティング剤など駆使し、

ストレートアイロンで仕上げるのだから、当然と言えば当然です。

ただ髪にはかなりの負担がかかっており、この施術を数回繰り返した髪のダメージは、計り知れないと思います。

 

現にこれらの施術を数回やり、ダメージで何ともならなくなった髪を、「何とかしてほしい」

と言って、私のサロンに来店される新規の方も少なくない。

こういった場合、殆どのケースで切らなければ難しいのです。

 

タンパク質変性・熱変性を起こしている、また強酸により過収れんを起こしている髪は、

内部が硬くなっており、栄養が入らない。

 

皆さん一般の方はプロではないので、何が正しい事なのか?が解りづらいと思います。

多くの美容師さんだって知らないのですから・・・

 

それでも正しい情報と知識をキャッチしてほしいと、強くそう思います。

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